その他の系統のラベンダー
ラベンダーにはたくさんの系統や品種があります。
その中でも富良野ラベンダーで有名なイングリッシュ系(アングスティフォリア系)ラベンダー、ウサギの耳でお馴染みのフレンチ系(ストエカス)ラベンダー、香りも良くて夏にも冬にも強いラバンディン系ラベンダー。
この3種類は誰もが知っている?ラベンダーですが、実は他にも違う系統があります。デンタータ系ラベンダー、プテロストエカス系(レース)ラベンダー、スパイク系。またこれら違う系統を掛け合わせた品種などもあります。
今回はその他の系統、品種を紹介していきましょう。
・ミッチャムラベンダー
ミッチャムラベンダーはデンタータ系とスパイク系の交雑種で珍しい品種です。
別名《アラルディーラベンダー》ともいいます。
原産は地中海沿岸
四季咲き性で大きくなると100cmをこします。
下の写真だとちょっと分かりづらいですがなんと直径2m!!!!もはや茂みですw
面白いのがデンタータ系とスパイク系が混ざってるのでギザギザの葉っぱもあれば普通の葉っぱもあるというところです。
このラベンダーの最大の特徴は他のラベンダーに比べ葉がかなり良い香りがします。その秘密は樹液?蜜?にあるのではないでしょうか?2枚目の写真がミッチャムの花なんですがこれをドライフラワーにしようと1週間干しても完全には乾きません。おそらく匂いだけで見ればイングリッシュラベンダーをしのぐのではないでしょうか。
ただこのラベンダーのデメリットが二つ。一つ目は剪定すると1年は咲かないということです。どういうことかというと7月くらいに花が咲いて花後に株が大きくなったからといって剪定すると来年は咲かないということです(あくまでラベンダー研究所の育てた結果なので条件次第だと思いますが)。
二つ目はなぜかこのミッチャムだけウリハムシが付きますので大きくなったらこまめにベニカなどをかけてあげましょう。
興味のある方はぜひ。


・キャンディキャンズ
デンタータ系ラベンダー
なぜデンタータというかご存じですか?デンタータとはラテン語で「歯のような」という意味です。つまり歯のようにギザギザした葉があるラベンダーがデンタータ系になります。
四季咲き性で、地域によっては4月頃から咲き始め、真夏は休みますが、11月頃まで長期間咲いてくれます。真夏以外のほぼ周年開花してくれます。(状態、環境にもよります。)
花色はパープルで、先端の苞はライトラベンダー色。
開花草丈は60~90cm程度。
・ピナータラベンダー
プテロストエカス系のラベンダー、ちょっと通に聞こえますが一般的な呼び名はレースラベンダー。
羽のような切れ込みが入った葉が特徴のラベンダー。4月になるとホームセンターでよく品種名が書いてなくレースラベンダーと書いてあるのが大体ピナータが多いです。別名はタイリンレースラベンダー。地植えでは高さが1mくらいになります。原産はマディラ諸島、カナリア諸島です。