

・ラベンダーを育てる前に知っておくこと
・ラベンダーが育ち易い環境3つのポイント
ラベンダーが育ち易い環境には3つのポイントがあります。
1:風通しの良いところに
2:土壌は乾燥した水はけの良い、弱アルカリ性
3:太陽が朝日から午後2時くらいまであたる場所
ではなぜこのような環境が育ち易いのか解説していきましょう。
環境その1 ラベンダーに合う気候とは?
ラベンダーの多くは地中海沿岸が原産のものが多いです。
では地中海沿岸の気候はどうなっているか?
これがラベンダーにとって最適な環境と言えるでしょう。
対して日本の気候はどうか?
書かなくても分かると思いますが冬に降雨はあまりなく乾燥して、夏は高温多湿。

つまり地中海沿岸とは逆の気候なんです。
ただし、ラベンダーは基本乾燥を好みます。そう考えると日本の冬はラベンダー向きということになります。
では何に注意が必要か。
それはジメジメした【日本の夏】に注意です。特に乾燥を好むラベンダーにとって多湿は天敵です。
そこで重要なのが環境その1
【風通しの良いところに】です。

環境その2 ラベンダーに合う土は?

弱アルカリ性の土壌
環境その1で書いた通りラベンダーの多くは地中海沿岸原産が多いです。
つまり地中海沿岸の土壌に近い性質の土が一番ラベンダーに合う土となります。
では地中海沿岸の土壌はどうなっているのでしょうか?
石灰岩の風化により石灰岩に含まれる炭酸カルシウムが溶け出し、それによりphを上昇させて弱アルカリ性の土壌になるようです。
なんだか科学的な話で難しいですね。
大体の植物は弱酸性を好みますがラベンダーは弱アルカリ性を好みます。
ラベンダーが好む弱アルカリ性のph(ペーハー)数値は6.5〜7.5になります。
ではどのようにすれば土壌を弱アルカリ性に傾ける事ができるのでしょうか?
土をアルカリ性に傾けるにはやはり地中海沿岸でもあるように石灰です。といっても色々種類があってどうしたらいいか。
主に3種類あります。
1:プロ向け 消石灰
2:中級者向け 苦土石灰
3:初心者向け かき殻石灰
ラベンダー研究所でオススメしているのは
初心者向けの【かき殻石灰】
です。
ではなぜかき殻石灰がい良いのか?

かき殻石灰を撒くと土が堅くなりにくく、土壌のphが急激にアルカリに傾かないからです。
ぜひ試してみてください。
ラベンダー研究所では最近PH測定器を購入してラベンダーにとって最適なPHになるように研究しています。

乾燥した水はけの良い土壌
もう一つ欠かせないのが地中海沿岸の気候を紹介しましたが、夏は高温で乾燥していることから乾燥は不可欠です。
つまり水やりをしてもいつまでも土が乾かない状態は良くありません。
ラベンダー研究所独自のポイントは大体水をあげて夏は2日くらい、冬は一週間くらいで土がカラカラに乾けば良しとしています。
もちろんもっと早くカラカラになれば上出来です。
では中々乾燥しない場合はどうしたら良いか?
ラベンダー研究所では赤玉土や、そこら辺に落ちている小石などをオススメしています。
それぞれの特色を見ていきましょう。
赤玉土は保水性、通気性、排水性にすぐれているのでラベンダーの土作りにもってこいです。ただ赤玉土は酸性なので先ほど紹介したかき殻石灰を併用するといいでしょう。
2つ目であげた、そこら辺に落ちている小石と書きましたが適当に書いている訳ではありません。
なぜ小石か。
それは地中海沿岸では岩場の間や砂利が多いところでも自生しているからです。
実際ラベンダー研究所では元々小石の敷き詰められた駐車場を開拓してラベンダーを植えているため多くの小石が混ざっています。おかげで水はけも良く通気性抜群です。
環境その3 ラベンダーには太陽の光が重要、特に朝日から陽があたる場所がオススメ
ラベンダー研究所で実際に育てている結果に基づいてのデータで同じ品種のラベンダーで朝日から14時くらいまで陽があたるラベンダーと昼くらいから陽が沈むまで陽があたっているラベンダーでは朝日から陽があたっているラベンダーの方が多く花が付きました。
なので場所をよく見極めて植えることをオススメします。

・系統別にラベンダーの育て易さを徹底分析
・イングリッシュ系ラベンダー
・イングリッシュ系(アングスティフォリア系)ラベンダーとは
一般的にラベンダーといえばこのイングリッシュ系(アングスティフォリア系)です。
北海道富良野で有名なラベンダーはこの系統です。
呼び名は色々あり「イングリッシュラベンダー」、「コモンラベンダー」、「トゥルーラベンダー」とも呼ばれています。
・イングリッシュ系ラベンダーの育て易さ指数(★5つで評価)
耐寒性:★★★★★
耐湿性:★
香り:★★★★★
栽培に向いている地域:北海道・東北地方
用途:精油の量が最も多いので香料としてよく利用されている。
手に入り易さ:★★★★
ホームセンターや花屋(売っている時期:3月~6月)

・フレンチ系ラベンダー
フレンチ系(ストエカス系)ラベンダーとは
ウサギの耳のような形の花を咲かせるのが特徴です。全体的に育てやすく夏越しも比較的しやすいとされていて初心者でも育てやすいラベンダーです。
・フレンチ系ラベンダーの育て易さ指数(★5つで評価)
耐寒性:★★★★
耐湿性:★★
香り:★
栽培に向いている地域:北海道、東北地方より南
用途:主に観賞用
手に入り易さ:★★★★★
ホームセンターや花屋(売っている時期:3月~6月)
ホームセンターなんかではイングリッシュ系ラベンダーよりフレンチ系ラベンダーの方が多くの種類が売っています。

・ラバンディン系ラベンダー
ラバンディン系ラベンダーとは
イングリッシュラベンダー(アングスティフォリア系)とスパイクラベンダーの交雑や交配よって生まれた品種です。耐暑性もあり、耐寒性もあり初心者でも育てやすいラベンダーです。
・ラバンディン系ラベンダーの育て易さ指数(★5つで評価)
耐寒性:★★★★
耐湿性:★★★
香り:★★★
栽培に向いている地域:北海道、東北地方より南
用途:主に観賞用
手に入り易さ:★
ほとんどホームセンターでは売っていません。あちこち探し回るよりネットで購入したほうが早いです。
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